聖フランシスコ800合唱団の発足に向けて

三澤洋史 

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聖フランシスコ800合唱団の発足に向けて
 今日2月9日月曜日午前11時。新国立劇場横の珈琲館において、例の「夢のお告げ」の演奏会の件で、新たにお願いした幹事3人(Cafe MDRコンシェルジュでもあるT・Sさんと、その奥様、及びアッシジ祝祭合唱団の副指揮者としてアッシジにも同行してくれたM・Sさん)と一緒に初めての打ち合わせをした。

 まず、すでに決まっている事を言おう。これから新しく発足する合唱団は「聖フランシスコ800合唱団」となる予定。それから演奏会場の事だけど、M・Sさんが調べてくれたら、第一生命ホールが、なんと命日の約1週間前の日曜日である9月27日が奇跡的に空いていたというので、すぐ午前午後を仮予約してもらった。

 なので、演奏会は、次の通り。
2026年9月27日14時、第一生命ホール
「イタリア語の3つの祈り」
「被造物の賛歌Cantico delle Creatore」
休憩
「平和のミサ曲Missa pro Pace」
全て三澤洋史作曲
伴奏 フルート、クラリネット、弦楽5部、パーカッション、ピアノ


 それで、まず練習をいつからどのように始めようか?どこにどのように声かけをしようか?から始まり、様々なことを、この時点としてはかなり細かく相談した。練習は、なるべく早くから始めるに越したことはないのであるが、M・Sさんは、僕も関係している東大アカデミカ・コール関係の演奏会が2月後半と3月終わりにあり、それまでは身動きが取れないため、結局、4月4日土曜日を練習初日にしようということで話がまとまった。
 ただ、その日僕は、4月18日の「ヨハネ受難曲」演奏会を控えている浜松バッハ研究会のオケ合わせがあるため、最初に顔合わせとお話だけして、後は具体的な練習をM・Sさんに任せることとした。その後は僕も勿論積極的に参加する。場所は、アッシジ祝祭合唱団と同じで、地下鉄南北線東大前駅から徒歩30秒の東大YMCAを基本とする。

 さて、767席の第一生命ホールで、上記のようなアンサンブル編成で、会場費も含めてどのくらいギャラが掛かるか?それから割り出して、チケットをいくらくらいにしようか?そもそも団員の団費をいくらくらいにしようか?まあ、みんな合唱団に所属しているし、他の団体の経験もあるので、常識的な話しはしたが、おいおい決まっていくであろう。
 それよりも細かい問題がある。たとえばこれらの曲をすでに歌ったことのある人たちがいる。一番強力なのは、アッシジまで行って聖フランシスコ聖堂で演奏会を経験した人たち。彼らは全て歌える。それから、東大アカデミカ・コールは、ミサ曲と「イタリア語の3つの祈り」を一番先に歌った。ただし男声合唱で。それと、名古屋のモーツァルト200合唱団は、今年の9月22日火曜日祝日に「イタリア語の3つの祈り~フルオーケストラ版」を歌えば、この3つの演目を全て歌ったことになる。
 勿論、これらの人たちを巻き込まない手はないのだが、むしろ「これらの人たちをどのように参加させようか?」
というのは簡単な問題ではない。
 僕は意図的に極論を言った。
「たとえばアッシジ祝祭合唱団の人たちは、すでに全部歌ったことがあるし、モーツァルト200合唱団の人たちは、この9月で、まさに全部の曲を僕の指揮で歌うことになるから、何回休んだら出させてあげない、と一律に決めるのもなんだよね。でも、その一方で、月謝や参加費を払って真面目に出席している他の団員との間に、『直前練習に出ても演奏会に出られちゃうんだ』などと、気持ちのギャップが生まれるのも良くないよね。ある意味、フェアでないといけないし、サウンドも揃えて演奏会に臨まないといけないけれど、その一方で、何回休んだら演奏会に出さないと決めるのもね・・・まあ、その辺の話もだんだん詰めよう。たとえばモーツァルト200合唱団のメンバーなんかは、僕が名古屋に練習に行った時に、どっかで集めて特別練習を組むとかね。」
 などと、まだ誰が参加するか何も始まっていないのに、勝手にいろんな可能性を考えている。僕が守護霊の夢を見た後、朝起きてまっさきにメールを送った東京バロック・スコラーズ(TBS)のメンバーは、譜面を読む力もあるし、僕の厳しい入団オーディションをクリアして入ってきた強者たちなので、是非とも協力して欲しい。ただTBSの団費と別の団費を払ってもらうので心苦しい気持ちもある。

 と、もろもろの問題を解決しながら、メンバーを募り、本番を迎えるまで、沢山の越えなければならないハードルがあり、事はまさに始まったばかりだが、今日の会合で、とにかく車輪が実際に回り出したという実感がある。
 同時に、特に最近つくづく思うのは、聖フランシスコの洗礼名を持つ僕は、そもそも、この800年の特別聖年に演奏会を迎えるタイミングに合わせて、この世に生を受けた可能性だってあるのである。

2月のマエストロ・キャンプ
受講生2人だが充実した指導

 2月7日(土)、8日(日)は、今シーズン第1回目の「マエストロ・私をスキーに連れてって」キャンプであったが、もともと参加希望者が3月のキャンプと違って少なかった上に、キャンセルも重なって、結果的に参加者が2名となった。

 半分趣味の気持ちで参加している僕とは違って、メイン・コーチの角皆優人(つのかい まさひと)君はプロなので、興行的には赤字となってしまうため、どうしようか?とも思って相談してみたら、角皆君には中止という選択肢はなかったので、
「よっしゃ、やりましょう!」
という感じで行うこととなった。
 でも、やって良かった!相手が2人なので、とてもきめ細かいレッスンができて、結果として、はっきりとした成果の見えるキャンプとなったのだ。金曜日のプレキャンプから参加したTさんも、内視鏡の専門医であるK先生も、日曜日にはコブ斜面に挑戦し、僕も含めて全員見事に完走できた。(角皆君に続いて3人滑った内の真ん中が僕)



 その前日である土曜日の午前午後のレッスンでは、徹底的に基本練習に終止したが、単に基本練習といっても、やはり角皆君の指導は違う。その直線上には、確実にコブ斜面でも荒地でも体勢の乱れないフォームの確立があるので、無理矢理努力したとか、恐い思いをさせられたとか全然なくて、気が付いたらコブが滑れていたぜ、という状態だ。
 で、反対に「コブが滑れた」という体勢を会得したら、もうどんなゲレンデに行っても「恐いものなし」なんだ。現に僕も、日曜日の最後のレッスンが終わってから、帰る前に一度だけゴンドラに乗って、アルプス平まで登って、グランプリ・コースからチャンピオン・コースの荒れたコブコブ斜面をジャンプしながら、安定して滑ることができたぜ。

 スキーは、やっぱり自己流では駄目で、もちろんレッスンを受けた後は、習ったことを自分で何度も確かめる「ひとり練習」は必要だけれど、そもそも正しい「原型」が頭の中に描けていなければ、どんなに努力しても目標に達することは難しい。

宿泊のこと
 宿泊であるが、River Side YAMAYA「やまや」がお薦めだ。僕も今回ここに泊まったが、とても居心地が良かった。JR神城(かみしろ)の駅、あるいは高速バスの白馬五竜バス停を降りて、やや戻り、踏切をゲレンデ方面に渡ったすぐ右側のところで、駅から徒歩3分。今の時点でまだ角皆君の名前で4室取ってある。その内の1室が僕と妻の部屋だ。もう少し経って申し込み者がいなければ、返さなければならない。

 「やまや」からゲレンデまではすこしあるが(僕は最初の日、徒歩でゲレンデまで行った)、たとえば朝だったら、8時、8時半、9時と宿から送迎バスが出る。帰り用もある。食事もおいしい。和室だけれど炬燵があるのが嬉しい。
 「やまや」は、最初「ひとり宿泊はお薦めできない」と聞いていたが、実はそうでもなかった。僕の部屋は3人用だったけれど、妻が孫の面倒などの理由で、土曜日に来ることになったので、金曜日は僕ひとりで泊まった。食事は二日目だけ二人分であることは前もって言ってあったが、精算の時に、
「お部屋は二人用なので、最初の晩の分も二人分払いますよ」
と言ったが、結局一人分であった。

 それに、「やまや」には、ピアノが置いてある広い音楽ホールがある。2月のキャンプは2人だけだったので、あらためてそこを使うのはやめて、とおみゲレンデの中腹にあるレストラン「グリーングラス」で雑談のように行ったが、3月は、その音楽ホールを使って、僕もピアノを弾いたりして、あまり堅苦しい講演会ではなく、楽しいひとときを皆さんで過ごせたらと思っている。

 ということで、3月のキャンプ、今からでも大募集です。募集要項をよく読んで、ひとりでも多く申し込んで下さい!

大変だった帰り道
 それよりも、帰り道が大変だった!皆さんも知っている通り、東京でも雪が降ったではないですか。それで中央自動車道が、雪のために一宮御坂インターから八王子インターまで通行禁止になってしまったのだ。だから甲府を過ぎた後、すぐに降りなければならず、その後は国道20号の山の中の一本道を、他の車もみんな降りたため、超渋滞でノロノロ走らされて、一体いつになったら着くのだろうか?という状態であった。
 ただちょっと不幸中のさいわいというか、甲斐大和から笹子に出て大月を過ぎ、上野原市の市街に入る前に、一度高速道路の下を通って交わるのだが、その時、なんだか高速道路の上を車が通っているような気がした。
「あれえ・・・気のせいかなあ?」
 それから藤野あたりに来たら、今度は20号の左側を高速道路が並行して走るが、
「間違いない!車が通っている。ということは高速道路が開いたんだ!」
ということで相模湖のインターに行ってみたら、入れた!
それからは、国立インターまで、あっという間に着いた。そうしたら国立の街も雪が積もっていた。
 全く!雪国にわざわざ行って、何の不都合もなかったのに、東京の雪でこんなに悩まされたよ。普段なら白馬から国立まで4時間あれば絶対着くのに、7時間半かかった。相模湖インターから乗れたからまだいい。八王子まで一般道だったら、本当にいつ着いたものか・・・。

2026. 2.9



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